2年でOK? 社福士・PSW 最短W受験の方法

2年でOK? 社福士・PSW 最短W受験の方法

社会福祉士・精神保健福祉士は、日常生活での相談を受けて、援助をする国家資格です。

福祉の世界では、取得することで仕事の幅が広がる、待遇が良くなるなどのメリットがあります。そのため、働きながら資格取得を目指す方が多いです。

最近では、両方の資格を取得している「ダブルライセンス」の方をよく見かけます。

ダブルライセンスと聞くと、社会福祉士で2年、精神保健福祉士で2年、最短でも合計4年かかると考える方が多いでしょう。 しかし、違います。ダブルライセンスは最短2年で達成可能なのです。

 今回は、最短2年でダブル受験、ダブルライセンスを達成するための条件をお伝えします。

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 2年で受験するための、「条件」 

社会福祉士・精神保健福祉士の2つの資格を同時に受験するためには、両方の受験資格を満たさなければなりません。それを2年で達成するためには、3つの条件を満たす必要があります。

最短の条件1~大学への3年次編入学ができる

社会福祉士・精神保健福祉士取得と聞くと、「専門学校」を思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、その多くは1年から1年半ほどかけて社会福祉士のみ・精神保健福祉士のみの受験資格を満たすカリキュラムになっています。

つまり、専門学校ではダブル受験の資格を2年で満たすことはできません。ダブル受験の資格を満たすためには、社会福祉士、精神保健福祉士両方の受験資格を同時に満たすことができる「大学」に進学する必要があります。

大学に入学すると、本来であれば卒業までに最短で4年かかります。

しかし、過去に大学や短大を卒業しているなどの一定の条件を満たすと、3年生からの入学が可能になります。これを「3年次編入学」といいます。 3年次編入学ができると、最短2年で卒業が可能になるのです。

社会人の方は、仕事をしながら大学に通学することは難しいでしょう。しかし福祉系の大学では通信教育を行っているところもありますので、通信教育を活用するといいでしょう。

最短の条件2~両資格の実習が免除になる 

社会福祉士、精神保健福祉士の受験資格を満たすためには、大学在学中に「現場実習」受けなければなりません。しかし現場実習は、決められた機関で1年以上の実務経験があると免除されます。

最短2年で大学を卒業し、両資格の受験資格を満たすためには、現場実習の免除を受ける必要があります。

現場実習は1か月ほどの期間を掛けて行われます。また、現場実習を受けるためには科目の履修がある程度進んでいる必要があるなどの条件があります。そのことから考えても、社会福祉士・精神保健福祉士の両方で受けるとなると2年では卒業できなくなるのです。

最短の条件3~大学を2年で卒業する 

最短2年で受験資格を満たすためには、2年で卒業しなければいけません。 

働きながら通信制の大学に入学すると、思うように学習が捗らず、2年が3年、3年が4年に・・・と卒業まで時間がかかってしまう方も少なくありません。そのため、簡単に思えて実は難しい条件だと感じます。 

体験談~通信制大学での学習は「時間」「お金」との戦い 

決められた科目をすべて修了しないとダブル受験できない!

私は卒業までに33科目85単位を取得しました。 

私が卒業した大学では、1単位につきレポート1本の提出が求められました。つまり、2年でおおよそ85本のレポートを提出したことになります。

しかし、在学2年目の後半は国家資格試験の受験勉強を行わなければなりません。そのため、在学2年目の10月までにほとんどのレポート提出を終えました。単純に計算すれば、在学1年目の4月から2年目の10月までに、レポートを週1本作成・提出していたことになります。 

さらに、レポートを提出しただけでは、科目を修了したことになりませんでした。レポートを提出した上で、「科目修了試験」を受験・合格して初めて、科目を修了することができるのです。

時間がかかる、レポート課題。

レポート課題は、各科目ごとに内容が決まっています。多くのレポートは、A4用紙で2枚半ほどでした。 特に入学直後はレポート作成に慣れておらず、時間だけがかかり、多くの時間を費やしました。

しかし、入学から半年過ぎた頃からはスムーズにレポートを作成できるようになった実感がありました。それだけではなく、仕事での報告書や文書の作成も劇的に早くなったのです。 

とはいえ、課題の内容を把握し、教科書・参考図書を読み込み、レポートを組み立て作成し、提出する―この流れの負担は意外と大きく、仕事が忙しい時にはレポートを溜め込んでしまうことがありました。

難関、科目修了試験。

先述のとおり、1科目のレポートをすべて提出し、科目修了試験に合格しなければ、科目を修了することができません。

科目修了試験は記述式の試験で、出題に対して文章で答えなければなりません。45分の制限時間内で、設問に対してA4用紙裏表に記述で解答します。 

試験の問題は試験当日まで分からないため、各科目の教科書をよく読んで勉強する必要があります。 試験範囲が広い上、記述で解答しなければならないために、試験勉強にも時間がかかりました。

お金があればスクーリングがおすすめ。 

私が卒業した大学では、レポート提出+科目修了試験以外に、スクーリングを受講すると科目を修了することができました。 

スクーリングは、実際の授業を受講する方法と、パソコンを使ったオンデマンドで授業を受講する方法の2種類があります。これらの方法でスクーリングを受講した後に、「スクーリング試験」に合格すると科目を修了することができます。私の体感ですが、スクーリング試験は科目修了試験に比べてかなり優しい内容になっています。 

スクーリングに参加すると、先生の解説を生で聴くことができるので、レポート学習に比べて身になりやすいです。また、他の学生と交流できるため、刺激になります。

しかし、スクーリングを受講すると「スクーリング受講料」を支払わなければなりません。私が卒業した大学では、大体1単位につき2,500円が目安でしたので、2単位の科目は5,000円、4単位の科目は10,000円を授業料とは別に支払う必要があります。

 

大学の課題が落ち着かないと、ダブル受験の対策ができない! 

ダブル受験と大学卒業を並行して行うには、余裕をもって科目を修了し終えて、在学中に試験勉強を行う時間をつくる必要があります。

先述のとおり、大学を卒業するには、レポートや科目修了試験、スクーリングを通じて卒業・国家資格受験に必要な科目を修了しなければなりません。

私は、社会福祉士・精神保健福祉士試験の1か月前まで科目修了試験が残っていたため、大学卒業のための勉強と国家資格の試験勉強をギリギリまで同時進行で行っていました。

 

ダブル受験資格取得・合格に必要なこと 

卒業までの学習計画と実行力 

学習計画を立てずに取り組むと、 

  • ①卒業・国家資格受験に必要な単位を修了できず、卒業までに2年以上かかってしまう
  • ②国家資格の試験勉強に取り組む時間を作ることができない

という事態が起こります。  学習計画については、大学の事務室が親身に相談にのってくださるので、何度も足を運んで細かく確認する必要があります。

 

時間を作る・生み出す 

私は大学卒業までの2年間、仕事以外の時間はほぼ大学のレポート課題をや国家資格の試験勉強を行っていました。休日も出かけたりすることを控えて時間をつくりました。

卒業までの2年間は、間違いなく時間的余裕がなくなります。レポート80本以上作成することを考えれば、納得かと思います。そのため、いかにして自分で時間をつくり出して学習を進めるかは大きな課題となります。

 

ダブル受験までにかかった費用 

大学入学から卒業までにかかった費用を計算したところ、入学金や授業料、スクーリング受講料などのもろもろの費用を含めて、2年で45万円ほどかかりました。 

私は、社会福祉士・精神保健福祉士の現場実習が免除になっていましたが、これらの受講をするとなると、各20万円ほどの実習費用が必要となります。

また、その他の費用としてスクーリングに行く際のの交通費や宿泊費、食費などがかかります。

その他、社会福祉士・精神保健福祉士の受験申込の時に13,980円かかりました。この金額は受験する年度によって変動するので確認が必要です。 

まとめ 

①社会人で社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格は、学歴と実務経験があれば、大学に3年次編入学で最短2年で受験可能。

②最短2年でのダブル受験は大変。卒業までレポート・科目修了試験、スクーリングの応酬。在学中に資格試験を受験するとなると、同時に試験勉強も行う必要がある。休日はほぼ学習に費やす必要がある。 

③ダブル受にかかった費用は大学在学時に45万円ほど(筆者の体験)。加えて国家試験申し込み時に受験料がかかる。 

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