知られていない?社会福祉士の業務と3つの役割

知られていない?社会福祉士の業務と3つの役割

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病院や福祉サービス事業所、公官庁など、様々なところで出会う社会福祉士。

最近ではメディアでも介護や障害などの福祉問題が取り上げられるようになり、社会福祉士を見かけることが増えました。

社会福祉士と聞いてなんとなく福祉に関係する業務をする人という想像はできるかもしれません。でも、その業務が目に見えにくく分かりづらいのが正直なところ。

介護福祉士や精神保健福祉士など、福祉に関わる国家資格が複数ある中で、社会福祉士とは何者で、何をする人なのでしょうか

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社会福祉士は「相談援助」をする人

結論から言うと、社会福祉士は「生活を送る上で困りを抱えている方の相談を受け、その困りの軽減のためにサポートする人」です。

社会福祉士が相談を受ける方は、高齢者や障害者、生活困窮者、ひとり親世帯など、社会の中で少数派であることや力が衰えてしまっていること、偏見をうけてしまうことなどが原因で自分の思うように生活ができない方が多いです。

そのような方の生活上の困難を軽減するために、社会福祉士は生活の助言や指導をします。また、必要であれば医療や福祉サービスの利用の調整を行います。

以上のように、生活上の困りについての相談を受け、その困りの軽減のためにサポートをする動きを「相談援助」と言います。

社会福祉士は「相談援助の専門家」であり、福祉に関わる相談を専門的に行う人と言うことができます。

社会福祉士が誕生したきっかけ

なぜ、社会福祉士は誕生したのでしょうか。

社会福祉士は当初、「高齢者の相談を受ける専門職」として資格化が検討されました。

日本では戦後、高度経済成長により経済が潤ったことや医療が発展を遂げたことを背景に、急激な高齢化が進みました。この高齢化に合わせて、高齢者の相談に専門的に対応できる人材が必要になったのです。社会福祉士は、高齢者の相談援助を期待され資格化が検討されてきました。

1987年、社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」によって法制化されました。

しかし資格化の検討が重ねられる中で、社会福祉士の業務の対象は「身体上若しくは精神上障害がある方、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある方」と広範囲になりました。つまり、「福祉の力が必要な人ならだれでも」と言えるのです。

社会福祉士でなくても「相談援助」はできる

社会福祉士は、「相談援助の専門家」と先述しました。

確かに社会福祉士は、相談援助の国家資格として認められていますが、社会福祉士でなくても相談援助はできるのです。

例えば、医師免許を持っていないと医業を行うことはできません。弁護士資格を持っていないと資格を持たないとクライエントの依頼に基づく法律関係の処理を行うことはできません。

以上のように、資格を持っていないとできない業務がある資格を、「業務独占」資格と言います。

しかし、社会福祉士は「名称独占」と言われる資格で、社会福祉士を持っていると、社会福祉士を名乗ることができます。しかし、「業務独占」ではありません。

つまり社会福祉士になるというのは、誰でも相談援助ができる中で、「相談援助の専門家」を名乗られるということです。

社会福祉士には役割がある

社会福祉士は、業務独占ではありません。しかし、求められる役割が3つあります。
社会福祉士の資格を取得すると、3つの役割を全うしつつ、全うするための専門性を身につける必要があります。

①福祉課題を抱える人からの相談を受け、課題を解決する支援を行う

②利用者の尊厳に配慮しつつ、能力に応じた自立生活を目的として、関係する機関との連携を図り、総合的で包括的な援助を行う

③地域福祉のバックアップを行う

参考:厚生労働省社会保障審議会福祉部会の介護福祉士制度及び社会福祉士制度の在り方に関する意見(2006年)

社会福祉士は以上の3つ役割を果たし、人々の社会生活機能を高め、地域生活を可能にすることを目的に、人々の福利(ウェルビーイング)の増進や質の高い生活を目指すことが求められます。

社会福祉士の専門性とは?

社会福祉士の専門性は価値、知識、スキルの3つの要素で構成されています。

①社会福祉士の「価値」

社会福祉士の価値は、人道主義と民主主義の理想から生まれました。

社会福祉士には、人間は皆平等で価値ある存在として、その尊厳を尊重されるべきであり、社会は人間のニーズを充足し社会生活のための能力を開発できるようにするべきだという価値があります。価値は、社会福祉士の取るべき行動や何が善であるかの評価に影響を与えます。

②社会福祉士の「知識」

社会福祉士の知識は、援助・支援を実践するにあたって必要となる、専門家としての固有の知識を指します。具体的には、①社会を理解するための知識 ②政策、法律、制度 ③人間の理解 ④ソーシャルワークの実践の方法、援助方法、アプローチ ⑤ソーシャルワーク実践の根拠 の5つがあります。

③社会福祉士の「技術」

社会福祉士の技術は、社会福祉士の価値に基づき、特定の知識と訓練を要する行動や活動をを指します。技術は、必要な知識を得たうえで、演習や実習を用いて養成を受けたり、スーパービジョンやコンサルテーションを受けて行動の振り返りを行い、適切なものを身に着ける必要があります。

社会福祉士としての専門性を高めるのは、以上の3つを向上させる必要があります。そして、価値・知識・技術を意識し援助を展開することが求められます。

まとめ

社会福祉士は、相談援助の専門家です。しかし、社会福祉士を持たなくても相談援助はできます。もともと、高齢者の相談援助を専門的に行う資格として資格化が検討されましたが、最終的には相談を受ける対象者の幅が広くなりました。社会福祉士は、相談援助について専門的な教育を受け、より質が高い相談援助が実施できる人材であると言うことができます。

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