スライドで優しく解説!誰にでも分かる「障害年金」

スライドで優しく解説!誰にでも分かる「障害年金」

障害年金は、病気やケガが原因で生活上に制限を受ける方が申請・受給できる年金です。この年金は、誰もが申請・受給するわけではないため、よく理解している方が少なく、受給に至るまでの手続きが煩雑という特徴があります。そのため情報も少なく、いざ申請しようと思っても何から始めていいか分からない方が多いでしょう。

今回は、障害年金を簡単に理解できるよう具体的にお伝えします。

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障害年金を受給できる方

障害年金を受給するためには、以下の3つの条件をクリアしていなければなりません。

障害の原因になった病気やケガで「病院を初めて受診した日」を、「初診日」と言います。障害年金は、初診日に国民年金や厚生年金保険の被保険者でないと、受給できません。障害年金は、病院で障害の診断を受けた日ではなく、障害に至るまでの経過の最初の日に被保険者であったことを、言ってみれば「障害年金の保障の条件」としています。

初診日を「障害となる病気やケガの診断を受けた日」と理解している方が多いですが、それは誤りです。

例えば、原因不明の体調不良で初めてA病院を受診したとします。その後も原因が分からずに病院を転々とし、最終的にB病院で「うつ病」の診断を受け、障害年金の申請を行うことになったとしましょう。

この場合の初診日は、A病院を初めて受診した日となります。たとえ、A病院でうつ病ではない全く別の診断名をつけていたとしても、初診日はあくまで障害の原因となった病気やけがについて病院を初めて受診した「A病院を初めて受診した日」になるのです。

そのため、申請を行うときには初診日を正確に把握しなければなりません。病院を何度も転院している場合は、初診日の把握に苦労することもあります。また、初診の病院がすでに廃業していてカルテが残っていなかった、といった予期しないトラブルもあるので、病院や年金事務所と密に相談しながら進めるとよいでしょう。

年金受給のために、初診日より前の被保険者だった期間中、保険料を3分の2以上納めていなければなりません

ちなみに、保険料の免除期間についても保険料を支払ったものとして計算します。しかし、初診日以降に免除手続きを行ったり、保険料を支払った場合は期間に含みません。

ちなみにこの条件を満たしていない場合でも、初診日の直近1年間に保険料の滞納が無ければ、要件を満たしたものとして扱います

年金受給に向け年金申請を行った上で、「年金の受給が必要と認められるような障害の状態」と認定を受けないと、受給に至りません

障害年金には障害等級といって、国民年金・厚生年金保険ともに、どの程度の障害の状態で認定されるかという、障害認定基準が定められています。

障害年金の申請書類を提出し、審査を受け、障害等級に該当すると認められて、初めて年金が支給されます。反対に審査を受けた上で障害等級に該当しない程度の障害の状況だと判断された場合は、支給されないのです。

障害等級は、障害基礎年金(国民年金)であれば2級以上、障害厚生年金であれば3級以上と決められており、この等級に該当しない限り、年金の受給には至らず、不支給となります。

裏を返せば、障害等級が認められることが必要なので、年金の申請は「障害等級を認められること」を目指して行うことになります。

ちなみに、障害年金の障害等級と障害者手帳の等級の審査基準は全く異なるため、障害者手帳1級を持っているから、障害年金1級の障害等級が認められ、年金が支給されるとは限りません。障害年金の障害等級の方が審査基準が厳しいため、必ずしも一致すると言いえないのです。

障害年金の種類

初診日に国民年金に加入している被保険者だった場合に受給できるのが、障害基礎年金です。障害基礎年金は障害等級の1級または2級に該当し、先に説明した3つの受給の条件を全てクリアして、初めて受給できます。

初診日に厚生年金保険または共済年金の被保険者であった方が受給できる年金を、障害厚生年金と呼びます。障害等級1級~3級に該当する上で先に説明した受給の条件をクリアして初めて受給できます。障害基礎年金と違って、障害等級の幅が広いことが特徴となっています。

受給できる障害年金の金額(年額)

障害基礎年金には、その年金額だけでなく障害等級に合わせた子の加算がなされます。ちなみに年金は2か月に1度、偶数月の15日(15日が土日祝の場合は直前の平日)に、2か月分の年金額が口座に振り込まれます

障害厚生年金1~2級については、障害基礎年金(子の加算を含んだ金額)だけでなく、報酬比例の年金と言われるものが加えられます。これは、被保険者期間の長さと報酬によって変動する年金です。また、障害厚生年金1~2級の受給者によって生計を維持している65歳未満の配偶者がいる場合は、配偶者加給年金も加えて支給されます。一方で、障害厚生年金3級は報酬比例の年金が支給となります。3級には障害基礎年金の金額や配偶者加給年金は含まれないことになっています。

障害年金の申請の仕方

障害年金の申請時に基本的に必要なものは、上記の通りとなります。しかし、状況に応じて他の書類や証明書等の提出が求められる場合があります。

詳細を確認するためにも、申請書類の提出先である年金事務所に事前に相談することをお勧めします。地域によっては、出張年金相談を行っている場合もありますので、ぜひ活用しましょう。

まとめ

障害年金は、障害基礎年金と障害厚生年金の2種があります。初診日要件、保険料納付要件、障害状態該当要件の3つの要件を満たしていないと、受給することはできません。

基本的な申請に必要なものは決まっていますが、申請する方の状況によって変わる場合がありますので、事前に年金事務所に問い合わせ相談することをお勧めします。

また、かかっている病院の医療相談室や担当の相談支援専門員が相談にのってくれることがありますので、そちらにも相談するとよいでしょう。

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