交通事情で一般就労を諦めないといけない田舎の恐ろしさ

交通事情で一般就労を諦めないといけない田舎の恐ろしさ

今年の2月9日、私の愛車スイフト(MT車)が故障した。

昨年12月に車検を通してまだ2か月。車検費用16万円。

そんなスイフトがクラッチ摩耗によってシフトが入らなくなった。

修理費は、オーバー10万円は免れない。

購入して8年。走行距離17万キロ。来るべくして来た寿命。

その日のうちに、廃車にする決意を固めた。

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なので、次の車が納車になるまでの間、車がない生活を送っている。

「車なんて無くても生活できるでしょ」と思う方もいるだろう。

私の暮らす地域は、控えめに言ってど田舎である。

バスや汽車(ディーゼル車なので電車ですらない)の本数が少ない。

始発時刻も最終時刻も早い。非常に健康的である。

何かと資源に乏しい。そしてその乏しい資源がまとまりなくあちらこちらに点在する。

人口規模も面積も大きくは無いのに、なんでこんなに散り散りなのか・・・。

地域の先人たちが自分の都合でつくってきたであろう、地域の歴史に思いを馳せずにはいられない。

私はそんな地域の中で納車までの間、休みの日は部屋から出ることもなくただ静かに暮らしている。

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こんな不便な交通事情が、生活の大きな「障害」となっている。

交通が不便すぎて通勤上の課題がうまれ、それによって就職を諦めなければならない、なんてことが実際にあるのである。

・企業の出勤時刻に間に合う早い時間のバスがないため、採用できない。

・企業の退勤時間前に公共交通機関が最終時刻を迎えてしまい、帰れなくなるため採用できない。

・ノンステップバス、ワンステップバスの台数が少なく、身体障がいを抱える方が通勤に利用しにくい。自立した通勤方法が見つからず採用に至らなかった。

これらは、私が障がいを抱える方々の就職支援を行っていた時に実際にあったできごとである。

企業側は「採用できますよ」とOKを出しているのに、通勤の問題を解決することができずに雇用に結びつかなかったという、本当にあった怖い話なのである。

当時、何度も路線バスの運営会社を訪問し、「早い時間帯・遅い時間帯にバスの本数を増やしてほしい」「ノンステップバス・ワンステップバスを個別対応で入れてほしい」なんて相談にいったものの、そんな個人の意見は受け入れられる訳もなかった。

(しかしながら、路線バスの運営会社はとても親切に対応してくださった。

ノンステップバス・ワンステップバスは事前に電話で予約することで、「必ず」とは言えないものの希望の時間に走らせてくれるように配慮してくれたし、バス停にベンチを設置してくださる等、積極的に対応していただいた。本当にありがたい。)

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ただ、公共交通機関を運営する側の思いも分からなくはない。

人口の減少や自家用車の利用が多いことから、交通機関の利用は目に見えて減少の一途をたどっている。

利用が減少しているのに対し「本数を増やせ」というのは、矛盾に満ちた話である。

ただ理解しておきたいのは、利用者は減少しているかもしれないが、現在利用されている方にとって交通機関は替えがきかないものであって、生活においての必要性が非常に高いものなのである。

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必要な方にとってかけがえのものなのに、地域的な需要が低下しているもの。

こういったものを、地域でどのようにとらえ存続や活用、代替の方法を考えていくのか。まさにソーシャルワークだなぁ、と感じる。

資源が乏しいど田舎で、「暮らしやすい」を目指すことは容易ではない。

こんな恐ろしいど田舎を、私はどう捉えていけばいいのだろう。

生涯の課題である。

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