あれから13年・・・銀杏BOYZと隠れキリシタンな僕

あれから13年・・・銀杏BOYZと隠れキリシタンな僕

有村架純が主人公みね子を演じ、そのかわいらしいキャラクターと方言で話題を集めたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』。

僕も当時、『ひよっこ』を何気なく見ていて体をぶち抜かれるような衝撃を受けた。

下の画像を見てほしい。

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この男。『ひよっこ』の中でもナイスなキャラクターで視聴者の心をくすぐった、「宗男おじさん」。演じていたのは、峯田和伸

きっと、この事実に驚いたのは僕だけではないはず。特に青春時代に「GOING STEADY」「銀杏BOYZ」を聴いて過ごした、30代ぐらいの人は、テレビを見て発狂したに違いない。

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当時(僕にとっては今もだけど)カリスマ的人気を誇ったバンドマン、峯田和伸がよりによってNHKに出演している。本当に大丈夫なのか?時代は変わったな。と思うと同時に、青春時代の鬱屈とした思い出が胸を締め付けた

僕と銀杏BOYZの出会いは、高校1年生の頃。

音楽の授業で、自分の好きな曲をクラスのみんなに紹介する時間があった。

何を隠そう、当時のモブキャラの僕は自称音楽通だった。

昔から月曜日に「HEY! HEY! HEY!」見て、水曜日に「速報!歌の大辞テン」見て、木曜日に「うたばん」見て、土曜日に「CDTV」をチェック。夜になればニッポン放送の「オールナイトニッポン」を聴いて、気になる曲があれば、OSがWindows98SEのブラウン管モニタのパソコンでネットで検索。

J-POPは幅広く網羅し、邦楽ロックならジャパハリネットとか175Rとか、SKA SKA CLUBとか、B-DASHとか好き。

そんな僕の知らないアーティストの曲をクラスメイトが持ってくる訳ないだろうと、変なところで優越感を感じていた。実際にクラスメイトの曲紹介の時も、「あぁ、知ってる知ってる~(´_ゝ`)」みたいな反応を繰り返していた。

しかし、そんな僕の価値観をぶち壊される音楽と出会うことになる。

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そう、その曲はクラスの中心にいるような男前が持ってきた、銀杏BOYZの「駆け抜けて性春」だった。

www.youtube.com

衝撃だった。こんな激しく粗々しい疾走感の中で歌われる、苦しいほど切ない歌詞。必死に叫ぶように歌うボーカル。

この場で聴くまで、僕は銀杏BOYZというバンドを全く知らなかった。曲を紹介した奴は、「ゴイステもいいけど」みたいな話をしていて、「ゴイステ」とは何だ?と頭を抱えた。

しかし、一番問題だったのは、そんなクラスの中心にいる彼に、「銀杏BOYZ」について、「ゴイステ」について聞くことができず、ましてや「CD貸して」なんていえなかったことだった。そう、なぜなら僕は超人見知りモブキャラ。クラスの陰に生きる人間なのさ。

その後、得意のインターネット検索で銀杏BOYZを検索。発売されていた「君と僕の第3次世界大戦的恋愛革命」と「DOOR」の2枚のアルバム。2枚とも入手した。そして、当時15歳の僕は、文字通り狂ったようにこの2枚のアルバムを聴くようになる。

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『君と僕の第3次世界大戦的恋愛革命』は、当時の自分の中にあった青春時代特有の感情というか、衝動というか、それらがばらばらの疾走感の中に閉じ込められている気がして、アルバムを聴いて鳥肌が立った。

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『DOOR』は、『君と僕の第3次世界大戦的恋愛革命』とは違う毛色だった。前半の盛り上がりから、9曲目『夢で逢えたら』以降の激しさだけではない、切なさ、儚さ、綺麗さと言ったら、当時の僕に大きな衝撃を与えた。

とにかく、銀杏BOYZは僕の音楽についての価値観を真っ向からぶち壊した。

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ちなみに、当時の僕は「女子の心にaikoの曲が響くのと、男子の心に銀杏BOYZの極が響くのはニアリーイコール」という持論を抱くほどに銀杏に心を撃ち抜かれていたのだろう。

しかしながら、当時の僕には悩みがあった。

この銀杏BOYZから受けた衝撃や感動を共有する相手がいなかったのである。

いや、違う。

共有できる相手はいた。クラスの中心にいる男子たち。しかし、モブキャラの僕が銀杏を聴いていると知ったら、どんな反応をされるだろう。

「おまえ、モブキャラなのに銀杏聴いてるの?きもっ(笑)」

そう言われるに決まっている。そうに違いない!(今考えるととんでもない被害妄想だなぁ)と勝手に考え、教室の中では銀杏BOYZへの思いを封印した。

きっと僕が銀杏BOYZを聴いていると知ったら、奴らはいじってくる。そう思うと怖かった。そう、なぜか当時の僕は被害妄想的になり、隠れキリシタンさながら周りにばれないように、銀杏BOYZへの愛を貫いたのである。

今、思い出しても、青春時代の感情は実に複雑である。

でも、青春時代に銀杏BOYZに出会えて本当に良かった。

ちなみにではあるが、銀杏BOYZは2013年にあびちゃん、チンくん、村井くんが脱退してしまい、当時の銀杏には会えなくなってしまった。

しかし、2015年のARABAKI ROCK FESで、生で銀杏を拝むことができた。あの30代40代の男臭いオーディエンスの中に、当時の青春時代の思い出を、みんな見出していたのだろう。

そんな、好きなものも好きと言えず、悶々と過ごしていた、根暗な青春時代の話でした。

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