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報道のずれた視点 相模原障害者施設殺傷事件 3つの論点

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news.yahoo.co.jp

 

どーも、はれぶたです。

リンク記事を読んで、矢も楯もたまらずradiko立ち上げて生まれて初めてのタイムフリーを使用しようと思ったんですよ。でも、期限が過ぎてしまっていて聴けなかった。一日遅れ。なんとも口惜しい・・・。

 実は私、「相模原障害者施設殺傷事件」に影響を受けた一人です。この事件をきっかけに、「権利擁護」ってものを強く意識するようになりました。そんなわけで、今日はこの事件について思うことを話したい。

 

相模原障害者施設殺傷事件とは?

www.orangehoppe.com

平成28年7月26日未明、神奈川県立の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」に、元施設職員の植松聖被告が侵入し刃物で19人を刺殺、26人に重軽傷を負わせた事件。

 「障害者は不幸を作ることしかできません」

植松被告が衆議院議長議に宛てた手紙にあったこの一節が、大きな反響を呼んだ。

 

僕が思う事件の要点

 事件後の報道で印象に残っているのが、関係している機関が多くて、情報量も多くて、内容が意外と複雑だったこと。そのために、「病院の対応が悪い!」とか、「警察の対応が悪い!」とか、「法改正がどうのこうの」って話がごちゃ混ぜになって、とってもわかりにくかった気がする。以下では、僕が思う要点を整理しました。

 

本人が措置入院していた病院にも原因がある!退院の解除が早かったから事件が起きたんだ説

www.buzzfeed.com

本来、入院って本人の同意がないとできないものなんだけど、精神科病院には、本人・家族の同意がなくても都道府県知事の責任と権限で強制的に入院させることができる制度がある。それが、「措置入院」。

ちなみに、植松被告は措置入院開始から12日後に入院解除になったそうな。事件発生後、メディアはこぞって「入院解除が早かったから事件が起きたんだ!」と、入院先を非難する風潮があった。

その結果として、厚生労働省は精神科病院の入院形態を定めている「精神保健福祉法」を改正して、より入院を強化しようって方針なわけ。

これについては、後ほど詳しく。

 

もっと慎重に検討すべきだった!警察が対応しなかったから事件が起きたんだ説

toyokeizai.net

衆院関係者によると、事件を起こした植松聖容疑者は2月15日、東京都千代田区の衆院議長公邸に「入居者を殺害する」という内容の手紙を持参しており、その際に手紙の内容を読んだ衆院側は植松容疑者について、警視庁に通報したとされています。通常であれば「威力業務妨害」や「脅迫」で即、逮捕されてもいい案件だったにもかかわらず、今回のケースでは逮捕までには至りませんでした。

 犯罪予告もあったし、以前には傷害事件で書類送検にもなってるし、措置入院もしているんだから、警察はもっとチェックすべきだろ!ってことですね。

 

 植松被告が唱えた「優生思想」に対する世間の反応

www.excite.co.jp

支離滅裂な内容がしたためられたこの手紙で、彼は「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」「障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます」と主張する。

 障がい当事者や家族を中心に、批判の声が相次ぎました。しかし、それと同時に、植松被告同様の優生思想を主張し、障がい者に心無い言葉をぶつける方々が現れたんです。1年以上たった今、収束ムードではありますが、当時の障がい者批判にはとても異様さを感じました。そう感じたのは、私だけではないはず。

 

僕が思うこと

措置入院の是非と精神保健福祉法の改正について

まず、措置入院の対応について是非を問うのは筋違いだと思うんです。

当時のメディア中心に、「危ないんだから閉じ込めとけよ」って雰囲気を感じますが、そんな簡単なことじゃない。

それには大きく2つの理由があると思います。

 

①本人の意思に基づかない入院はそもそもできない(措置入院は特例中の特例)

②精神科病院に社会防衛の機能はない

 

要するに、精神科病院には日本国憲法で保障されている本人の人権を侵してまで入院を継続することはできないし、そんな機能はないし、法律上求められていないんです。むしろ「犯罪の可能性がある方」への対応は警察の業務であり、病院の仕事ではない。その点を取っても、病院批判はお門違いとしか言えないんです。

 

しかし、もっと怖いのは、このお門違いな風潮によって「精神保健福祉法」が改正に向けて動き出していること。なぜならば、この改正の目的は「精神障害者の監視能力の強化」であって、平たく言えば「今回の事件で精神障害者は危ないと思ったので、もっと閉じ込めておけるようにしましょう!」ってことなんですね。これが今後、精神障害者への差別を強める可能性が予想されます。

あの時の障がい者差別思想の異質さ

 障がい者差別思想を訴える人は、どんな人なのだろうか。以下は僕の印象です。

 

●個人の価値で障がい者という存在を判断し、一方的に不要を訴える

●「障害者」という枠組みを想像上で作り上げ、その全員が悪人であると信じている

●批判の的がないと安定できない精神状態である

 

多くは想像力不足で周りが見えていない、実際に障がいを抱える方に会ったことがないまたは少なくてイメージができていないってことが原因な気がします。はっきり言ってしまえば、人の命を他人がああだこうだ言っていることがおかしいとなんですがね。

 

まとめ

「障がい者は○○だ」と言っている人は、往々にして人を型にはめないと判断できない傾向があるんじゃないかなぁと思っています。あなたの目の前にいる障がい者は、障がい者である前に個人です。その想像力が欠如している方が増えているからこそ、このような事件が起こり、事件によって左右されてしまうのではないかなぁ。

特に、精神障害は目に見えにくいために差別も受けやすい。差別によって困りをかかえながら、日々生活をしている。障がい者を批判しているあなたが、他人の生活に困りを増やしていることを、自覚するべきではないだろうか。