結局福祉ってよく分かんねぇや

福祉は自分で定義するものらしい

結局福祉ってよくわかんねぇや

福祉とは? 福祉の定義を憲法第13条から考えた

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みなさん、問題です。「福祉」とはなんでしょうか?

 

ふくし【福祉】
〔「し」は「祉ち」の慣用音。「祉」は幸福の意〕
幸福。特に、社会の構成員に等しくもたらされるべき幸福。 「公共の-」 「社会-」 「 -事業」

(出典:大辞林 第三版)

 

「福祉」は、よく「幸福」とか「幸せ」と言われることが多いです。もともと福祉の「福」も「祉」も幸せを意味する漢字であることからも、そのように解釈されたのでしょう。

でも、おかしくないですか?

「私、福祉の仕事しています!」って言ったときの「福祉」を「幸福」に置き換えると、「私、幸福の仕事しています!」になります。

「社会福祉」の「福祉」を「幸福」に置き換えると、「社会幸福」になります。

意味が分からないですよね。

そもそも、「幸福」ってなんだ?幸福と福祉は本当に同じ意味なのか?今日は「福祉」の定義についてお話しします。

 

結論:福祉に定義は存在しない

結論から言って、福祉に定義は存在しません。(この先、この章には重要なことは書いていませんので、お忙しい方は次の章へどうぞ。)

私たちは、一般的に「公的扶助やサービスによる生活の安定、充足」を指して「福祉」を使用していることが多いです。しかし、実際に「福祉=公的扶助やサービスによる生活の安定、充足」と定義されているわけではありません。

福祉の歴史を振り返れば、そもそも福祉は欧米諸国の先進的な取り組みに倣って、日本に取り入れられた経緯があります。そのような経緯もあって、定義が定まらないまま、取り入れられた取り組み全般に対して福祉という言葉があてられたんじゃないかな。これは僕の推測。

ちなみに、福祉を学ぶと「福祉を自分なりに定義づけることが大切」と教えられます。福祉を学ぶために学校に行くと、福祉は自分で考えろってそもそもおかしい。だから福祉は異質って言われるんだ。僕は本気でそう思ってる。

 

「福祉」が指す「幸福」とは?

それでも私は、福祉の定義を明らかにしたい。そのために鍵となるのは、「福祉=幸福」と定義されている事実。そこで一つの壁にぶち当たる。「福祉=幸福」の「幸福」って、いったい何?

幸福追求権(憲法第13条)の存在

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

憲法第13条によって、国民は幸福を追求する権利が保障されています。法律って、条文が決められているけど、その解釈の仕方が人によって異なる場合がある。めんどくさいよね。そんな中で、幸福追求権って、

自分が幸福になるために、自分で自由に選択・決定しながら生活を営む権利

なんだと思う。つまり、「幸福」には、「自己選択・自己決定」が密接にかかわっている。

自己選択・自己決定ができないと、幸福になれない

自分で自由に選んだり、決めたりできないと、幸せにはなれない。

北朝鮮って国には、「国民は某総書記と同じ髪型にしなさい」ってお達しがあった。自分の好きな髪型があるのに、それを選ぶことができない。それって、楽しくない。自分の選択や決定の幅が誰かに決められて、どんどん狭くなれば自由がなくなる。そんな中に「幸福」なんてありゃしない。

そう、みんな好きなもの、嫌いなもの、性格も違うから、誰かと意見が違うのは当たり前。それでも、誰に権利を侵されることなく、自分で自由に選択・決定するから「幸福」になれるんだ。

そう考えると、「幸福」の中には「個々の違いを認め合うこと」と「自分で選択・決定すること」があるんだ

 

考察:「幸福になるための支援・援助=福祉」なのでは

「幸福」の中には「個々の違いを認め合うこと」と「自分で選択・決定すること」がある。

「福祉」は「幸福」って言われていたけど、僕は、「福祉=幸福」というよりも「福祉=幸福になるための支援・援助」なんじゃないかなと思う

福祉を求める方は、社会的少数派や日常生活に制限がある方が多い。それは、権利が侵害されやすいからなんだ。自由に生活したいのに、少数派であったり制限があるために、自己選択、自己決定が阻害され、個性を否定されてしまう。周りに幸福を求めることを阻害されてしまう。

そんな中で、福祉の役割は、「その人がその人らしい生活を送ることができるような支援・援助全般」なんだと思う。

だからこそ、福祉の中で求められるのは、「本人主体」であったり、「個性の尊重」なんだ。これを追求するのが福祉専門職なんだろう。

 

福祉は分かりにくい

「福祉は異質だ」「一般感覚が足りない」

福祉職の中では、他の業種から転職した方々がこぞって福祉を否定する風潮がある

でも、ちょっと考えてみてほしい。

漁業と製造業が違うように、営業と建設業が違うように、サービス業と農業が違うように、福祉だって他の業種と違いがあるのは当たり前。しかし、福祉はその理解の難しさから、理解する前に一方的に否定されてしまうのである。

僕は声を大にして言いたい。「知った気になって否定する前に、まず学べよ。」と。