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似ている?社会福祉士と精神保健福祉士 大きな2つの違い

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福祉系の国家資格は、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」が存在します。これらはまとめて「三福祉士」と呼ばれることもあります。

この中で、社会福祉士と精神保健福祉士は、相談援助を中心とする資格です。社会福祉士は様々なところで見かけるものの、精神保健福祉士は精神科病院でしか見かけたことがないという方もいるかもしれません。

そもそも、同じ相談援助を業務にしながら、なんで2つも資格があるのでしょうか。今回はこの2つの資格について考えてみたいと思います。

 

社会福祉士とは?

社会福祉士は、1987年に成立した社会福祉士及び介護福祉士法によって位置づけられた専門職です。

戦後の日本は長寿化が進み、高齢者への介護や相談のニーズが高まっていきました。社会福祉士はもともとこのような高齢化社会へ対応することを目的として誕生した、相談援助の専門家だったのです。

社会福祉士に求められる役割は、主に3点あります

①福祉課題を抱えた者からの相談に応じ、必要に応じてサービス利用を支援するなど、その解決を自ら支援する役割

②利用者がその有する能力に応じて、尊厳を持った自立生活を営むことができるよう、関係するさまざまな専門職や事業者、ボランティア等との連携を図り、自ら解決することのできない課題については当該担当者への橋渡しを行い、総合的かつ包括的に援助していく役割

③地域福祉の福祉課題の把握や社会資源の調整・開発、ネットワークの形成を図るなど、地域福祉の増進に働きかける役割

(出典:介護福祉士制度及び社会福祉士制度の在り方に関する意見(2006年))

社会福祉士の活躍の場は幅広いですが、

 ●老人ホームや児童福祉施設 ●知的障害者施設などの社会福祉施設 ●地方自治体の福祉事務所 ●病院、保健所などの医療機関 ●福祉サービスを行う民間企業

が、主な活動の場になっています。

 

精神保健福祉士とは?

精神保健福祉士は、1997年に成立した精神保健福祉士法により国家資格化されました。

過去の日本では、精神障がいの人権を侵害するような事件が複数発生しており、精神保健福祉士のような専門職のマンパワーの充実が課題となっていました。

 

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また、1994年の障害者基本法の改正によって、精神障がい者が医療だけでなく福祉の対象になったことから、精神障がいを対象とするより専門的な相談援助の需要が高まったのです。

精神保健福祉士の役割は、「精神保健福祉士の中核の業務」と「精神保健福祉士の拡がった役割」に大別される。

①精神保健福祉士の中核の業務

 ●医療機関等において精神障害者の社会復帰を支援する役割

 ●精神障害者の地域生活を支援する役割

②精神保健福祉士の拡がった役割

 ●職域拡大に伴う役割

 ●求められる支援の多様化に伴う役割

(出典:第5回 精神保健福祉士の養成の在り方等に関する検討会参考資料『求められる精神保健福祉士の役割について』~http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/09/dl/s0929-10b.pdf

精神保健福祉士の活躍の場は、

●精神科病院を中心とする医療機関 ●障害福祉サービス事業 ●行政機関(保健所、保健センター、精神保健福祉センターなど) ●児童保護施設 ●少年院 ●教育機関

などが挙げられます。

 

社会福祉士と精神保健福祉士の違いは?

 ①精神保健福祉士は、精神保健福祉分野に特化した専門職である

社会福祉士も精神保健福祉士も、主な業務は「相談援助」になりますが、その専門性を発揮できる範囲が異なります。社会福祉士の援助の対象は、「福祉課題を抱えている方なら誰でも」といったスタンスですが、精神保健福祉士は、あくまでも精神障がいを抱える方に特化した専門職なります。

精神障がいは目に見えにくいという特徴があり、周りから理解が得られにくいという特徴があります。精神障がいを抱える方の地域での社会復帰・地域生活を促すためには、精神障がいをより理解することが必要と言えるでしょう。

しかしながら、精神保健福祉士は精神障がいの方の支援・援助しかできないというわけではありません。

社会福祉士も精神保健福祉士も、実は「名称独占」と言われる資格であり、その資格を持っていると社会福祉士または精神保健福祉士を名乗ることができるようになるものの、それらの資格を持っていないとできない「専門業務」が定められていません。

そのために、相談援助自体は社会福祉士や精神保健福祉士を持っていなくても対応できるのが現状です。

②精神保健福祉士には、「リハビリテーション」という概念が含まれる

精神保健福祉士は、相談援助のみならず「リハビリテーション」を行うことがあります。特に、「グループワーク」は、精神保健福祉士のリハビリ技法のひとつといえるでしょう。

例えば病院入院が長く、人との関わり方に不安を感じていたり、自己肯定感を感じることができずにいる方々に対し、他のメンバーとともに目標を達成を目指すことで、社会性や自信を取り戻すのがグループワークと言えます。

精神保健福祉士は、そのようなリハビリ技法を取り入れながら対応するという特徴があります。

 

受験要件が似ているために、どちらも取得している方も多い

両資格とも、受験資格を得るために必要な科目や実習先又は実習免除要件が似通っているために、どちらも取得しているという方も多いです。

ただし、社会に出てからどちらも取得するとなると時間やお金が必要になるため、それなりの覚悟が必要になると言えるでしょう。