結局福祉ってよく分かんねぇや

福祉は自分で定義するものらしい

結局福祉ってよくわかんねぇや

知られていない?社会福祉士の仕事と3つの役割

f:id:potate0023:20181021210346j:plain

みなさん、「社会福祉士」という資格をご存知ですか?

たくさんの方が「社会福祉士」という資格を知っているでしょう。

では、社会福祉士はどんな資格でしょうか?

福祉の世界でよく聞かれる「社会福祉士」ですが、どんな資格なのでしょうか。

今回は社会福祉士とは何か、解説したいと思います。

 

社会福祉士が誕生したきっかけ

戦後の日本は急速な経済発展を遂げました。しかし、それと同時に医療技術の進歩や医療制度の充実等を理由とした長寿化が進展していきました。

当時、日本では今後増えていくであろう高齢者の相談を受ける専門職を設けることが課題でした。

実は、社会福祉士高齢者の相談対応を主な目的とした資格として創設を検討されました。しかし、社会福祉士の業務の対象は、「高齢者」ではなく、「身体上若しくは精神上の障害がある方、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある方」と広範囲になりました。つまり、「福祉の力が必要な人ならだれでも」と言えるのです。

 

以上のような時代背景もあり、社会福祉士は1987年の社会福祉士及び介護福祉士法によって法制化され、誕生しました。

 

社会福祉士にしかできない仕事は、ない

社会福祉士は、国家資格です。国家資格と聞くと、「資格を持っていないとできない業務」がありそうだと感じる方も多いでしょう。

例えば、医師免許を持っていないと医業を行うことはできません。弁護士資格を持っていないと資格を持たないとクライエントの依頼に基づく法律関係の処理を行うことはできません。

以上のように、資格を持っていないとできない業務がある資格を、「業務独占」資格と言います。

社会福祉士は「名称独占」と言われる資格で、社会福祉士を持っていると、社会福祉士を名乗ることができます。しかし名乗れるだけで、「業務独占」資格のような、社会福祉士しかできない仕事がありません。

 

社会福祉士には役割がある

社会福祉士は、業務独占ではありません。しかし、求められる役割が3つあります。
社会福祉士の資格を取得すると、3つの役割を全うしつつ、全うするための専門性を身につける必要があります。

 

①福祉課題を抱える人からの相談を受け、課題を解決する支援を行う

 

②利用者の尊厳に配慮しつつ、能力に応じた自立生活を目的として、関係する機関との連携を図り、総合的で包括的な援助を行う

 

③地域福祉のバックアップを行う

 

参考:厚生労働省社会保障審議会福祉部会の介護福祉士制度及び社会福祉士制度の在り方に関する意見(2006年)

 

社会福祉士は以上の3つ役割を果たし、人々の社会生活機能を高め、地域生活を可能にすることを目的に、人々の福利(ウェルビーイング)の増進や質の高い生活を目指すことが求められます。


社会福祉士の専門性って何だろう?

社会福祉士の専門性は価値、知識、スキルの3つの要素で構成されています。

①社会福祉士の「価値」

社会福祉士の価値は、人道主義と民主主義の理想から生まれました。

社会福祉士には、人間は皆平等で価値ある存在として、その尊厳を尊重されるべきであり、社会は人間のニーズを充足し社会生活のための能力を開発できるようにするべきだという価値があります。価値は、社会福祉士の取るべき行動や何が善であるかの評価に影響を与えます。

 

②社会福祉士の「知識」

社会福祉士の知識は、援助・支援を実践するにあたって必要となる、専門家としての固有の知識を指します。具体的には、①社会を理解するための知識 ②政策、法律、制度 ③人間の理解 ④ソーシャルワークの実践の方法、援助方法、アプローチ ⑤ソーシャルワーク実践の根拠 の5つがあります。

 

③社会福祉士の「技術」

社会福祉士の技術は、社会福祉士の価値に基づき、特定の知識と訓練を要する行動や活動をを指します。技術は、必要な知識を得たうえで、演習や実習を用いて養成を受けたり、スーパービジョンやコンサルテーションを受けて行動の振り返りを行い、適切なものを身に着ける必要があります。

 

社会福祉士としての専門性を高めるのは、以上の3つを向上させる必要があります。価値・知識・技術を意識し支援・援助を展開することこそが、「専門職」なのでしょう。

 

まとめ

社会福祉士は、業務独占資格ではありません。社会福祉士を持たなくても相談支援・援助はできます。しかし、専門性を持つものと持たないものでは、業務の質が大きく変わるのです。

社会福祉士を持つことの大きなメリットは、「専門職との出会い・交流」です。専門性を持つ人と出会い・交流し、自分の業務を振り返るきっかけを得られます。「気づき」によって、より専門性を高め、支援・援助に好循環を生み出すのが資格を持つことの意義のひとつと言えるでしょう。