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知られていない?社会福祉士の仕事と3つの役割

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みなさん、「社会福祉士」という資格をご存知ですか?

聞いたことがあるという方。たくさんいるかもしれません。

では、社会福祉士とはどんな資格でしょうか?

この質問に答えられる方。かなり少ないでしょう。

福祉の世界でよく聞かれる「社会福祉士」ですが、どんな資格なのか。

今回は解説していきます。

 

社会福祉士が誕生したきっかけ

戦後の日本は急速な経済発展を遂げました。しかし、それと同時に医療技術の進歩や医療制度の充実等を理由とした長寿化が進展していきました。この長寿化を背景に、日本ではこれから増えていく高齢者の相談にのることができる存在が必要となりました。

社会福祉士は、もともと高齢者の相談対応を主な目的として資格を設けることを検討していきました。しかし、社会福祉士が関わる対象者は、「高齢者」ではなく、「身体上若しくは精神上の障害がある方、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある方」と広範囲になったのです。

つまり、「福祉の力が必要な人ならだれでも」と言えるのです。福祉ってなに?という方は、下記の記事を参考にしてみてください。

 

everyday-komarikan.hatenablog.com

 

こような時代背景もあり、社会福祉士は1987年の社会福祉士及び介護福祉士法によって法制化され、誕生したのでした。

 

社会福祉士にしかできない仕事は、ない

社会福祉士は、国家資格です。国家資格と聞くと、「その資格を持っていないとできない業務」がありそうですよね。

例えば、自動車は普通自動車免許を持っていないと運転できません。医師免許を持っていないと医業を行うことはできません。このように、その資格を持たないとできない業務がある資格を、「業務独占」資格と言います。

社会福祉士は「名称独占」と言われる資格で、社会福祉士を持っていると、社会福祉士を名乗ることができます。しかし、名乗れるだけで「業務独占」資格のような、社会福祉士しかできない仕事がありません。

 

社会福祉士には役割がある

社会福祉士は、業務独占ではありません。しかし、求められる役割が3つあります。
この役割を全うしつつ、全うするための専門性を身につけることが、社会福祉士に求められているのです。

 

①福祉課題を抱えた者からの相談に応じ、必要に応じてサービス利用を支援するなど、その解決を自ら支援する役割

 

②利用者がその有する能力に応じて、尊厳を持った自立生活を営むことができるよう、関係するさまざまな専門職や事業者、ボランティア等との連携を図り、自ら解決することのできない課題については当該担当者への橋渡しを行い、総合的かつ包括的に援助していく役割

 

③地域福祉の福祉課題の把握や社会資源の調整・開発、ネットワークの形成を図るなど、地域福祉の増進に働きかける役割

 

出典:厚生労働省社会保障審議会福祉部会の介護福祉士制度及び社会福祉士制度の在り方に関する意見(2006年)

 

社会福祉士はこの役割を果たし、人々の社会生活機能を高め、地域生活を可能にすることを目的に、人々の福利(ウェルビーイング)の増進や質の高い生活を目指すことが求められるのです。


社会福祉士の専門性って何だろう?

社会福祉士の専門性は価値、知識、スキルの3つの要素で構成されています。

①社会福祉士の「価値」

社会福祉士の価値は、人道主義と民主主義の理想から生まれました。

社会福祉士には、人間は皆平等で価値ある存在として、その尊厳を尊重されるべきであり、社会は人間のニーズを充足し社会生活のための能力を開発できるようにするべきだという価値があります。価値は、社会福祉士の取るべき行動や何が善であるかの評価に影響を与えます。

 

②社会福祉士の「知識」

社会福祉士の知識は、援助・支援を実践するにあたって必要となる、専門家としての固有の知識を指します。具体的には、①社会のことを理解するための知識 ②政策、法律、制度 ③人間の理解 ④ソーシャルワークの実践の方法、援助方法、アプローチ ⑤ソーシャルワーク実践の根拠 の5つがあります。

 

③社会福祉士の「技術」

社会福祉士の技術は、社会福祉士の価値に基づき、特定の知識と訓練を要する行動や活動のことを指します。技術は、必要な知識を得たうえで、演習や実習を用いて養成を受けたり、スーパービジョンやコンサルテーションを受けて行動の振り返りを行い、適切なものを身に着ける必要があります。

 

社会福祉士としての専門性を高めるのは、以上の3つを高めることと等しいです。これを意識し支援・援助を展開することこそが、「専門職」なのでしょう。

 

everyday-komarikan.hatenablog.com

 

まとめ

社会福祉士は、業務独占資格ではありません。なので、社会福祉士を持たなくても相談支援・援助は行うことができます。しかし、専門性を持つものと持たないものでは、その業務の質が大きく変わります。

社会福祉士を持つことの大きなメリットは、「専門職との出会い・交流」です。専門性を持つ人と出会い・交流することで、自分の業務を振り返るきっかけになります。そこで得られる「気づき」によって、より専門性を高めることがあるという好循環こそが資格を持つことの意義のひとつと言えるでしょう。