結局福祉ってよく分かんねぇや

福祉は自分で定義するものらしい

結局福祉ってよくわかんねぇや

知ってるようで知らない 精神障害ってなに?

f:id:potate0023:20181021205551j:plain

精神障害って何だろう?

 

精神保健福祉法では、「精神病者(中毒性精神病者を含む)、精神薄弱者及び精神病質者」を精神障害者と定義しています。この定義をとても簡単に言うと、「精神疾患を負っている方=精神障害」。

 

一方で、障害者の福祉増進を目的として成立した障害者基本法では、精神障害者を「精神障害があるため、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者」と定義しています。

 

法律だけ見ても、同じ精神障害者なのに、2つの違う定義がある。どうして?

 

これには、昔と現在で「障害」の考え方が違うことが関係しています。

 

everyday-komarikan.hatenablog.com

 

昔:障害は「個人の心身上の不全又は欠陥」

昔、障害は個人の心身上の不全又は欠陥とされていました。簡単にいえば、「治療で治らないものは障害」という考え方です。これはまさに、先ほど出てきた「精神疾患=精神障害」の考え方と一緒です。

 

しかし、この考え方に異議を唱える方がたくさんいました。

 

「本当に、『障害は個人の心身上の不全又は欠陥』だけが障害なの?」

 

everyday-komarikan.hatenablog.com

 

現在:障害は「生活のしづらさ」

「障害は個人の心身上の不全又は欠陥」とされていた時代、障害を抱える方はとても苦労をしていました。なぜなら、障害を負ったことで「我慢」しないといけないことが増えたからです。

 

例えば、「仕事したい」と思っても、「障害があるから諦めなさい」というのが一般的でした。そうなんです。自分が好きで障害を負ったわけでもないのに、障害を負っているからという理由だけで、やりたいことを制限される風潮があったのです。

 

「そんなの間違えている。」

そう考えた多くの方々が、新たな障害の定義を作りました。

 

障害は、『個人の心身上の不全又は欠陥』ではない。『個人の心身上の不全又は欠陥』によって生まれる、『生活のしづらさ』の方なんだ!

 

例えば、うつ病で働くことができない方がいたとしましょう。

うつ病が障害というより、むしろ働けないことの方が障害なのです。

 

昔は、うつ病という障害が治らなければ、働くことを諦めなければなりませんでした。

しかし、今は「うつ病により働けないこと」が障害と考えます。

なので、「うつ病を治療すること」と同時に「働くことができる方法」を考え、実践することで、障害を軽減・克服しようとします。

就労支援系事業所を利用して生活リズムを整えたり、体調に合わせて働ける就職先を探したり、短時間から働けるところを探したり。

 

だって、そうですよね?

うつ病でも、うつ病とうまく付き合って生活できる方法が見つかれば、障害(生活しづらさ)が軽減できますもんね。

 

 

以上のように、現在では①障害は個人の心身上の不全又は欠陥を治療すること ②生活しづらさを軽減するために生活環境に働きかけること の2つを通じて、「障害を軽減する・克服する」という捉え方が一般的になりつつあるのです。

 

everyday-komarikan.hatenablog.com

 

それでも、昔の「障害=個人の心身上の不全又は欠陥」の考え方が必要な時もある

結論から言えば、手帳を取得したり、サービスを利用するための基準を決めるために、「障害=個人の心身上の不全又は欠陥」が必要となります。

 

精神保健福祉法は、精神障害者保健福祉手帳の取得の基準や、強制入院などの制度的な内容の法律です。制度を利用できるようにするためには、制度を利用できる方の範囲を明確にしなければなりません。

 

そのため、精神保健福祉法では「精神疾患=精神障害」と定義した上で、「精神障害が制度を利用できる条件」として明確にせざるを得なかったのです。

 

まとめ

「精神障害は、『精神疾患』ではない。『精神疾患』によって生まれる、『生活のしづらさ』の方なんだ!」に尽きる。

だから、合理的配慮とか、環境に働きかけることが大切なのね。

 

everyday-komarikan.hatenablog.com