結局福祉ってよく分かんねぇや

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結局福祉ってよくわかんねぇや

福祉レポート~社会福祉援助技術総論(社会福祉士の専門性)

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課題の概要

社会福祉士の専門性とは

  

解答

社会福祉士は、1987年に成立した社会福祉士及び介護福祉士法によって、社会福祉における専門資格として位置づけられた。

戦後の日本は急速な経済発展を遂げ、それと同時に医療技術の進歩や医療制度の充実等を背景とした長寿化が進んだ。長寿化によって高齢者の人口割合が増加し、また将来においても年々増加していくことが見込まることから、高齢者への介護や相談のニーズが高まっていった。そのような、主に高齢化社会への対応を主眼とし、身体上若しくは精神上の障害がある方、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある方へ専門的知識・技術をもって日常生活上の相談に応じ、助言や指導、関係者との連絡・調整を行う「社会福祉士」は誕生した。社会福祉士は名称独占であるため、国家資格を有することで初めて社会福祉士を名乗ることができる。一方で業務独占ではないため、ソーシャルワーカーの中には社会福祉士でない者もいる。

以下では社会福祉士について、その役割と果たすべき専門性について論じたい。

社会福祉士の役割は、総合的かつ包括的な相談援助の担い手として、個別の問題解決と地域福祉の推進を一体的に推進することにある。

具体的には、厚生労働省社会保障審議会福祉部会の介護福祉士制度及び社会福祉士制度の在り方に関する意見(2006年)において、①福祉課題を抱えた者からの相談に応じ、必要に応じてサービス利用を支援するなど、その解決を自ら支援する役割 ②利用者がその有する能力に応じて、尊厳を持った自立生活を営むことができるよう、関係するさまざまな専門職や事業者、ボランティア等との連携を図り、自ら解決することのできない課題については当該担当者への橋渡しを行い、総合的かつ包括的に援助していく役割 ③地域福祉の福祉課題の把握や社会資源の調整・開発、ネットワークの形成を図るなど、地域福祉の増進に働きかける役割 の以上の3点が社会福祉士に求められる役割として挙げられている。

社会福祉士はこの役割を果たし、人々の社会生活機能を高め、地域生活を可能にすることを目的に、人々の福利(ウェルビーイング)の増進や質の高い生活を目指しすことが目標となる。

社会福祉士の専門性は何か。

ソーシャルワークの専門性は価値、知識、スキルの3つの要素で構成されている。

ソーシャルワークの価値は、人道主義と民主主義の理想から生また。ソーシャルワーカーには、人間は皆平等で価値ある存在として、その尊厳を尊重されるべきであり、社会は人間のニーズを充足し社会生活のための能力を開発できるようにするべきだという価値がある。この価値の中心には人権尊重と社会正義があり、ソーシャルワーカーの活動を動機づけ、正当化する根拠となっている。価値は、ソーシャルワーカーの取るべき行動や何が善であるかの評価に影響するものである。

ソーシャルワークの知識は、ソーシャルワークを実践するにあたって必要となる、専門家としての固有の知識を指す。具体的には、①社会のことを理解するための知識 ②政策、法律、制度 ③人間の理解 ④ソーシャルワークの実践の方法、援助方法、アプローチ ⑤ソーシャルワーク実践の根拠 以上の5つが挙げられる。

ソーシャルワークのスキルは、ソーシャルワークの価値に基づき、特定の知識と訓練を要する行動や活動のことを指す。スキルについて、必要な知識を得たうえで、演習や実習を用いてソーシャルワーカーを養成したり、スーパービジョンやコンサルテーションを受けて既に着任しているソーシャルワーカーの行動の振り返りを行い、適切なものを身に着ける必要がある。

以上のことから、ソーシャルワーカーの専門性は、ソーシャルワークの価値・知識・スキルにあり、価値を基盤として、知識とスキルを高め、人々の社会生活機能を高め、地域生活を可能にすることを目的とした、人々の福利(ウェルビーイング)の増進や質の高い生活を目指す、より質の高いソーシャルワークを実践することが、その果たすべき専門性であると考える。

 

引用・参考文献

1)社会福祉士養成講座編集委員会編 『新・社会福祉士養成講座6 相談援助の基盤と専門職(第3版)』 中央法規出版,2015年 p.2-22,37-49

2)社会福祉士養成講座編集委員会編 『新・社会福祉士養成講座6 相談援助の理論と方法Ⅰ(第3版)』 中央法規出版,2015年 p.5-17

3)国立社会保障・人口問題研究所 季刊社会保障研究 第25巻2

http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/sakuin/kikan/2503.htm(2017年4月18日アクセス)

 

感想など

この課題に取り掛かった当時、「結局福祉って仕事の根拠ってなんなんだ」という課題にぶつかっていた。しかし、レポートの作成によって、「専門性の構成要素」や「倫理綱領」に出会うことになる。それを知ったことはもちろんだが、このレポートを通じて専門性というものの根拠を追求した先人がいることに触れて、気持ちが高ぶったことを覚えている。

「支援に正解はないが、不正解はある。」私の座右の銘の出発点は、この課題である。